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人間も群れの生き物 ―表彰式・2学期終業式―

[お知らせ] 2022/12/20

12月20日(火)、表彰式と2学期の終業式を行いました。コロナ感染防止のため、3年生だけが会場に整列し、1、2年生は教室でのリモート参加です。

終業式に先立って、今学期、顕著な成果があった生徒やクラスの表彰がありました。県商業科実務競技会の情報処理部門で活躍した2年生の松本将明さん、高校演劇協議会発表会で、優秀演技賞を受けた3年生の山内コンラドさんなど、多くの表彰がありました。

終業式では、校長からコロナ禍における在り方について話がありました。

〈校長の話から〉

3年前の2019年12月1日は、 新型コロナ患者が発症した日とされている。収束には、まだまだ時間が必要だが、こうして2022年、2学期の終業と、10日後に迎える新年を喜びたい。様々な制約、制限、不自由…。今までどおりとは行かない尽くめの中で、啓陽生、保護者、教員の理解と協力に感謝したい。

「群れ」とか「群れる」。イワシ、イルカ、サル、オオカミ…。海、ジャングル、草原の生き物。シャチ、クジラ、ライオン、象…。か弱い生き物から猛獣や大型動物まで、皆「群れ」で生きている。人間だってそうだ。ワールドカップの熱狂、ハウステンボス、USJ、ビジネス街のサラリーマン、皆「群れ」ている。映画監督で芸人の北野たけしさんは、ある本でその証拠として、「人は誰でも、自分以外の人のために、何か良いことをしてやると、それをした自分が良い気持ちになってくる。」というところに着目して、人間には、「仲間」や「群れ」のために行動するという習性、本能があると言っている。

確かに人に何かをしてやって、「ありがとう」とお礼を言われると、嬉しくなる。困っている人を見ると、自然と助けてやりたい気持ちになる。そこで「ありがとう」と言われると、助けてやる時の大変さや辛さは一遍にどこかにふっ飛んでしまって、爽やかな気分になってくる。

アリさんマークの引越社のテレビCMに、赤井英和さんが、荷物大きな荷物を抱えたお婆さんを荷物ごと背負って階段を登るというのがある。その時の赤井さんがそれに当たろう。たけしさんは、また別のところで、アリと同じく、人も一人では生きられない。「群れ」の生き物には、独特の行動パターンがある。肉食獣を見つけたサルが仲間に危険を知らせる。ゾウは「群れ」で小ゾウを守る。人間だってそうだと言っている。

このコロナの中で、啓陽生も「群れ」て行動できなくなった。それが今年は、文化祭、体育大会、先日の2、3年生の修学旅行と、「群れ」て得た喜びを体感できたはずだ。身なり、姿勢、ルール、マナー、エチケット、挨拶など、「群れ」の「掟」が求められる場面が、たくさんあった。何れも立派にクリアーし、明るく笑顔で、楽しくやっている様子が嬉しかった。

私たち大人には、若い皆に人間の「群れ」でやっていくのに必要な方法や掟を伝えるという役割がある。教員は、それを自分の職業にしてきたが、まだまだ不十分だ。1年生は、それがまだ1年にも満たない。2年生もまだまだ。3年生が、これから「仕事」に就いてやっていくということも、「群れ」の中で暮らす必須のことだ。

この冬休みは、何かとフサフサ、ウキウキした気分の年末年始がある。啓陽生という「群れ」の一人であるという自覚もとで、健康で安全に過ごそう。よい新年を迎えよう。
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