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新年、誠実、忍耐、研鑽だ -3学期始業式-

[お知らせ] 2023/01/06

令和5年1月6日(金)、3学期の始業式。コロナ感染症防止のため、これまでと同様、会場には3年生、1、2年生は教室でのリモート中継でした。今回は、これまで控えてきた、国家、校歌歌唱の再開です。マスクをしたままの斉唱で、入学以来、長く、校歌斉唱の機会がなかったため、歌詞を確かめながらの斉唱となりました。ふた月後の卒業式では、歌唱レベルを上げて臨みたいものです。

 
校長からは、校訓「誠実・忍耐・研鑽」に触れながら、新年、新学期に臨む姿勢について式辞がありました。
 
 
〈校長式辞から〉
昨日と同じよう夜明けなのに、昨日とは違って感じられる元旦の朝。分厚い「新聞」が届いた。なんとも暗く、難しい気分にされられる言葉が、記事の見出しにたくさん使われていた。例えば、「孤独・絶望・リスク・戦争・命・惜しむ」など。新年の朝に似つかわしくない言葉だった。その一方で、元気を貰える言葉にもたくさん出会った。「さあ、ゼロ始動。世界に彩を。いい年を笑顔で始めよう。感動で世界をつなぐ。もっともっと面白く。信じてみよう。道は、百も千も万もある。」など。主にメーカーなどの全面広告の中の言葉だった。明るくて、元気になれた、心をエネルギーで満たしてくれるような言葉の数々だった。
 
元旦の朝、手にした一つの新聞。新聞社の目から見たものとは言え、私たちが暮らす世の中の、ある「現実」の一端。そして、広告主があるとは言え、片や「理想」の一端が表現されていた。さてさて今年は、その「現実」と「理想」の間にあって、啓陽生は何を基軸にこの一年を送ったら良いのか。即座に本校の校訓である「誠実・忍耐・研鑽」がいい。これでやっていくのが一番だ。皆とは4倍近く「人間」をやってきた私は、「やっぱりこれだな」と思う場面に、これまで数え切れないほど出会ってきた。本校は、「ビジネス」を教える学校だが、その場面に限らず、世の中で信用や信頼を得るには、この「誠実・忍耐・研鑽」だと確信している。
 
ここで一つ、二つ目の「忍耐」について、付け加える。正月テレビの箱根駅伝のランナーから、忍耐を感じさせない、自らの使命、責任、決意、信心、熱いものがストレートに伝わってきた。同じ正月番組にあった、極寒の、霙舞う津軽海峡で、マグロの一本釣りをする漁師さんからも、それがヒシと伝わってきた。確かに、辞書には「買いたいのを我慢する」とか、「甘いものを我慢する」というように、「我慢」は、「欲望を抑えること」とサラッと説明されている。本物の「忍耐」は、そんなんじゃないと思うが、どうか。そう「耐忍」させるもっと深くて重いもの、熱いものが、忍耐にはしっかりセットされているんだと、改めて気づかされた感じがした。
 
本物の「忍耐」の根っこには、それを越えるところに、自分が「目指すもの」や「信じて止まないもの」がちゃんとある。それで初めて「忍耐」と言えるのではないか。仮に啓陽高校版の辞書を作るとしたら、その辞書には、「忍耐:固く信じるもの、簡単に到達でき目標や信じる心を持って、続けて耐え忍ぶ。」とでも表現したらよいような感じがする。
 
この一年、校訓第一の誠実、第三の研鑽とともに、目標とするもの、熱いもの、目指すものを持ち、その実現に向かって、我慢を続けて努力する「強い自分づくり」をしようじゃないか。啓陽高校も「現実」と「理想」との間にあって、啓陽生一人ひとり成長を応援できる「学校づくり」に邁進したい。この一年、よろしく。

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