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どうする避難ルート? -避難訓練-

[お知らせ] 2023/09/01

 9月1日(金)午後、避難訓練を行いました。
 今回は、避難経路の確認と点呼(安否確認)の二点を中心に、緊急地震速報システムを用いて行いました。ここ数年は、コロナ感染防止のため、実際に避難行動をとる訓練はできないでいました。
 震度5強を想定したカウントダウンが校内に鳴り響くとともに生徒は、一斉に机の下に潜り込み、避難行動をとりました。二次避難のねらいは、教室からグラウンドまでの避難ルートの確認でした。訓練全体では7分を要し、終了後、校長の講評を聞きながら、災害に向けた心構えを新たにしました。
 
〈校長の講評から〉
〇大正12年の今日、関東大震災があった。100年前だ。学園創始者の荻原 閑先生は、これに遭遇して九死に一生を得、今年で100年。その翌年、震災復興と当時の不況に喘ぐ企業の役に立ちたいと小さな学校を建て、それが現在の啓陽高校となった。本校は来年で100年。関東大震災、防災の日と啓陽高校は浅からぬ関係にある。
〇学校は、「社会」の縮図と言えるところがある。学校で学ぶことは、大体「社会」で求められることだ。学校でやったことは、「社会」に出て役立つ。還暦を遠に過ぎた私には、一つだけ役に立たないでいるものがある。それがこの防災訓練だ。生まれてからこれまで、130回位やって来た。しかし、幸運にも一回も役立ったことがない。同じ長さの人生を生きてきた人の中には、それが役立った人が何人もいる。例えば阪神淡路、また東日本、また熊本地方の方々だ。修学旅行では、修復途上の熊本城を見学した。防災訓練が役立つ日が来てほしくない。皆は私と同じで行けるか。「備えあれば憂いなし」だ。
〇命を守る訓練は、時代とともに変わっている。私の時代は、火事、地震、地震から火事、地震も突発地震から、予知情報があってのものまで想定は色々だったが、種類は限られていた。それが今日では、火事や地震に加えてコロナ、熱中症、大雨、それにミサイルと、そして、氾濫する「情報」と、命を守るのが本当に難しい時代になった。それ以前の時代には、防空演習という爆弾や焼夷弾から命を守る訓練があったという。何れにしても「備えあれば憂いなし」だ。
〇学校の訓練は、部分訓練だ。生活時間の3分の1しかカバーできていない。
1日は24時間。学校にいる時間は、その3分の1。他は通学途上、アルバイト、家で過ごすか就寝中。残りの3分の2は、自分にあった訓練が必要で、想定の「場面」は数え切れない。地震から火事、地震から津波、地震から山崩れ、地震から津波、火事、山崩れだって想定できよう。それらの訓練は、個々に任せることになる。何れにしても、重ね重ね「備えあれば憂いなし」だ。

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