目標実現を目指して　－３学期終業式・離任式―

３月20日（月）、離任式と３学期の終業式を行いました。
コロナ感染に一定の落ち着きが認められるため、必要な感染対策の下、マスク着用での集会となりました。体育館に全校生徒（１・２年生）が集まって行うのは、久し振りのことです。
離任式では、島、渥美、加藤、石川の４先生が登壇し、理事長から紹介を受けた後、一人ずつ挨拶がありました。何れも長い勤務があり、国語、体育、商業、情報にと大変お世話になりましたので、４月から寂しくなります。２年生、村松真穂呂さんが、生徒を代表してお礼の言葉を述べ、花束を贈りました。
終了後、終業式を行いました。

〈校長式辞から〉
毎日は、「選ぶ」連続で成り立っている。今年度も「選ぶ」力が求められた一年だった。「選ぶ」のは簡単ではなかったが、「学校らしさ」が戻ってきて嬉しい。
「目標」が立てにくい一年でもあった。どんな目標をどこまで達成したらよいのか。野球選手だったイチローさんが、小学校６年生の時に、「夢」というタイトルで書いた作文を紹介しよう。小４の時、野球はテレビで観るものではなく、球場でやるものだと悟って目標を決め、実現に努力した。目下、ＷＢＣの話題沸騰の中心にある、大谷翔平さんの母校「花巻東高校」では、全国的にも注目されているという「目標達成シート」を活用している。高１の時、大谷さんはそのシート」に、「８球団からドラフト１位で指名される」という目標を立てた。その達成は、８つのことが必要だと考えた。その６つ目までは「野球」関係だったが、後の２つは、「人間性」と「運」だった。そのシートは、さらに細かくできていて、今度はその一つ一つの目標達成に必要な小目標を細かく立てている。「人間性」には、感性、人に愛されること、計画性、思いやり、感謝、礼儀などだ。「運」には、挨拶、ゴミ拾い、部屋掃除、プラス思考、本を読むなどを挙げている。イチローさん、大谷さんという超有名人にも、そんな目標を立てた小６、高１の時があったのかと、親近感を覚えながらＣＭやＷＢＣを観るのもよい。
戦争、景気、エネルギーの問題など、明るい話題ばかりではない。中核学年、卒業学年を迎えるからには、漫然と過ごすことのないよう、何らかの目標となるものや目指すものに向けた毎日を送ろう。