お知らせ

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2024.12.20

啓陽ファミリーの一員として ― 2学期終業式 ―

12月20日(金)、第2学期の終業式を行いました。
式に先立ち、今学期に顕著な活躍のあった生徒及び体育大会の種目入賞者を表彰しました。表彰者は以下のとおりです。

〈資格取得〉
国家資格 情報処理技術者試験ITパスポート合格 1年生 青木日那多
Microsoft Office スペシャリスト合格        〃   大村朋輝
〈体育大会〉
 種別・種目        優 勝    準 優 勝     3 位
HR対抗男子リレー   31HR   35HR    23HR
〃 女子リレー      12HR   22HR    16HR
〃 綱引き        13HR   24HR    35HR
〃 長縄跳び       33HR   23HR    16・21・31HR
男子100m   1位  35HR マイタウイリアン

                             2位  13HR 岩本 麗央 
                             3位     35HR 村上ゆうじ
女子 80m   1位  34HR 野中愛海
         2位  22HR 鈴木ほのか
         3位  22HR 酒井稀未

終業式では、校長から今学期の学習、生活等について振り返り、中でも10月の「学園創立100周年記念式典」における感動と感謝について話がありました。結びで、年末、年始にあっては、一層安全で健康な毎日を送り、「一年の計は元旦にあり」との言葉どおりの新年の朝を迎えようと呼び掛けました。

〈校長式辞から〉
2学期の終業は、学期とその1年の終了になる。今学期、この1年は、啓陽生の成長を確信し、それを清徳学園と啓陽高校の歴史に重く記すことができた。私たちは、生活の戒めとして、「初めが肝心」とか「終わり良ければ全て良し」などと言ったりする。私は、この2学期は、事の初めでも終わりでもなく、「その中間、その中身こそが大事」とばかりに「学園創立100周年式典」の成功を視野に学校生活の充実に取り組んだ。ファストフード店の、人気ハンバーガーやサンドイッチの、その中身がモノを言うようにだ。中身で勝負するということだ。
1学期、6月、「接遇」研修がスタートした。代表生徒は、本当によくやった。2学期9月の商業実務競技会では、今年も複数の種目で東海大会出場。本校の本領を発揮し、単独商業高校の成果と実力は、式典成功の追い風になった。
10月、式典に備えた合唱練習も大当たりだった、以後、日増しに合唱は完成度を上げ、接遇は洗練の度を増す中で当日を迎えた。
式典の壇上で私は、ずっと震えていた。と言うのも、本校の校風を選んで入学してその中で皆が育ち、一人ひとりが校風を育てて学校が成り立っているこことや、皆の成長に、自分の職業人生を懸けてくれている先生方がいて、感謝の気持ちで胸一杯になったからだ。
休憩を挟んで、約1時間後、2度目の「感動」に襲われた。コンサートで皆が、「栄光の架け橋」の「誰にも、見せない涙があった。」と歌い始め時には、一気にググッときて、「決して平らな道ではなかった。」と続く歌詞の先で、人目も憚らず涙が溢れ出た。
難産の末に啓陽高校が開校した平成18年。その年は、声高らかに合唱する3年生が生まれた年で、これから2年生、1年生が、その後を継いで101年目を迎えるんだという思いに至り、100年という歴史がどれほど重いものかとヒシと感じたからだ。
学校に関係する業者さんで、来賓としてご臨席いただいた方が、その日の感動を書いて送ってくださった。紹介しよう。
-学園創立100周年記念式典に招待されて-
この度は、学園創立100周年おめでとうございます。御校の節目となる、おめでたい式にお招き頂きまして大変光栄でした。

受付で私は、ホールに生徒が立ち並び、若々しく爽やかで気合の入った挨拶シャワーの洗礼を受ける。自分にもあのような無垢な時代があったということを思い起こす。
普段から啓陽高校の生徒さんは気持ちの良い挨拶得をしてくれるので、やらされている感がなく、実に自然な行動であると感じた。
弊社所長が、ご祝儀を受付の生徒さんに手渡そうとすると、おそらく想定にないことであったのだろう、受付の生徒はすぐに教員へ手順の確認を行い、実に自然な動作でおさめていただいた。立場の上の人への「ほうれんそう」ができる生徒だと感心した。
ホール入り口には理事長先生と校長先生が、いつになく緊張された面持ちで式の開始を待たれている。お二方ともこの式を迎えるまでの重圧と責務を感じられているのだろう。簡単にご挨拶をしてホール内に入る際には、生徒による座席までのエスコートがあって、自分の座席までスムーズに移動できた。私の座席の前に居並ぶ各校の校長達、この後、彼らは度肝を抜かれることとなる。
式次第を見ると、自分が仕事で携わった人工芝グラウンドからの校舎写真が使用されている。
学園紹介の映像を拝見。実に1世紀の歴史は重い、荻原 閑先生の建学の思いを改めて知り、学園が乗り越えてきた壁が幾つもあったことを知る。
そして、驚かされたのが国歌斉唱だった。あのように腹から声を出す斉唱は、経験のないことだった。生徒たちに負けじと声を張って国歌歌い、何か誇らしい気分になった。
その後の学園歌斉唱の、何たる迫力か? 目の前に居並ぶ来賓校長たちが目を丸くしている、明らかに「マジ?」と感じている気持ちが伝わる。自分の学校の生徒たちは、ここまでできるのか?…と。
生徒達の元気な歌声の後にあった、理事長先生による式辞や校長先生のお言葉は、先達の思いや理念を受け継いで来られたお気持ちが伝わり、とても感動的であった。何より先に立派な生徒達を見ているのだから、学園の理念が生徒達に還元されていることが良く理解できるのだ。
生徒代表の二人も、借り物ではない自らの言葉を駆使して、自分の考えを伝える努力をされている。自分が高校生だった時には、どうだっただろうか? 二人の生徒の立派な言葉と落ち着きから、まだ学生服を着用しているアンバランスを感じてしまう程であった。
校歌斉唱も期待どおりの素晴らしい歌声で締め、最後には、前席の○○高校長と○○高校長が感動されていることが伝わった。各校長は、ご自分の職場へ戻った際、教職員にどのように伝えるのだろうか?
記念式典を通じて、計算されつくした隙のなさを感じた。参加者全員に100年の歴史とその成果である生徒を浜松中の教育関係者にお披露目できたのだ。
第2部のコンサートプログラムFORESTAによる歌唱も素晴らしいものであった。何より生徒と一緒に歌唱し、ホールが一体となった経験は、今までないものであり、演者側をあそこまで感動させるなんてことは、普通ではあり得ないことではないだろうか?今まで経験した学校式典では経験したことがない厳粛さと感動を味わい、素晴らしい式であったと思う。
ホテルクラウンパレス浜松での祝賀会も驚きと感動の会となった。祝賀会に参列し、スピーチをされる方々が如何に啓陽高校への愛の深さを訴えることか…。参加した業者連中の我々も啓陽愛を試されているのだ。今まで以上に誠意をもって尽くさなければならない。
祝賀会のPTA会長も立派なスピーチで、100周年で就任するに相応しい方であった。正に啓陽ファミリーによる和やかな会となり、素晴らしい祝賀会であったと思う。(以下略)
ある業者さんの感想だ。
なお、この式典の後にあった文化祭や体育大会も、式典の経験を活かす絶好の機会となった。生徒会が、リーダーシップを発揮したことにも感心、感謝だ。
学期とその一年を結ぶ12月は、「振り返る」という意味で、その時ならではの重さがある。年越しをした元旦の朝は、朝で、「1年の計は元旦にあり。」と言う。その言葉どおりの心持ちで、安全で健康に新年を迎えられるようにしよう。