学園創立99年。「勇気は成功の礎である」 -創立記念講話-
[お知らせ] 2023/06/20
6月20日(火)は、本校の創立記念日です。
毎年、この日には、理事長が全校生徒に向けて講話をします。今年は、学年別に分かれ、それぞれの学年に合った話題を選んで行いました。次はその骨子です。
〈1年生〉
1年生には、初めての講話。大正から昭和の世相、関東大震災、創設者荻原 閑(おぎはらしずか)先生の学園創設に向けた志、浜松空襲による学校焼失と再建、浜松経理専門学校の教育と役割、卒業生の活躍など。
〈2年生〉
高校設置と悲願の達成、満蒙開拓と苦難の歴史。校地提供と感謝、校名「啓陽」の由来、学校が果たす役割と地域貢献など。
〈3年生〉
閑先生の座右の銘「勇気は成功の礎である」の「勇気」について、視聴『映像の世紀』から(JR新大久保駅でホームに転落した人を救助しようとして亡くなった韓国人留学生イ・スヒョンさん、その意志とLSHアジア奨学金制度への連なり、サンフランシスコ大地震を経験し、核実験反対デモや核軍縮条約を実現させたドロシー・デイさん、予言した関東大震災に支持を得られないながらも一生を懸けた研究の成果が、東日本大震災時にある街を救うことになった今村明恒博士など。)
何れの生徒も創立記念日に相応しい姿勢で聞き入り、熱心にメモを取る姿が見られました。
〈生徒の感想から〉
〇1年生/関先生が、関東大震災で九死に一生を得た。同じことが、東京大空襲で生き延びた砂代子先生(閑先生の娘、現理事長の母)にもあった。それで学校ができ、今の自分がいる。ジーンとしました。
〇2年生/校名「啓陽」の「陽」には、太陽のように明るく生きるという意味だけだと思っていた。それが、旧満州から命からがら引き揚げた方々が、この三方原の開拓に入り、艱難辛苦の開拓生活の中で見た夕日は、満州で見たそれ重なって見えた。学校が建つこの土地は、そうした方々の血と汗が染みこんだ土地で、その土地を分けていただいた。その感謝の心を忘れないでいようという気持ちから名付けたものだと知った。初めて聞きました。
〇3年生/勇気の強さについて考えました。「勇気や善なるものの連鎖と力」という言葉が印象に残っています。
本校は来年、学園創立100年を迎えます。大正13年に誕生して満100歳です。令和6年秋、啓陽高校創立10周年記念式典の会場となったアクトシティ中ホールで全校生徒、教職員、卒業生、保護者の方々など、関係の皆さんと一緒に、声高らかに学園歌、校歌が歌えることを楽しみにしています。