2022.4.6
心づくしの菜の花に囲まれて -第17回入学式-
4月6日(水)入学式を行いました。
春の穏やかな晴天に恵まれ、202名の新入生が、期待に胸を膨らませて浜松啓陽高校の正門をくぐりました。ステージには2、3年生が心を込めて飾り付けた菜の花が、会場を華やかに彩りました。
今年も、開式までの間、プロの方による弦楽四重奏をお楽しみいただきました。また、国歌演奏や入学許可時にはBGMとしても奏でていただきました。
新入生の呼名では、一人ひとり元気に応じる声があり、高校生活に向けた決意もうかがえて、頼もしさを覚えました。また新入生宣誓は、熊谷百恵さんが務めました。
〈新入生代表の宣誓から〉
穏やかな春の訪れとともに、私たち202名は浜松啓陽高等学校の新入 生として今日を迎えることができました。真新しい制服を身にまとい、新しい学校生活への期待や希望に胸を膨らませています。
中学校までとは違って、新しい商業分野の学習には、楽しみとともに少し不安もあります。1年生全員が同じスタートを切る科目が多く、時には挫けそうになることがあるかも知れません。そうした時には先生方の助けをいただき、ともに仲間と支え合って成長していきたいと思います。宜しくお願いします。
〈理事長式辞から〉
未だ日常は、見えない不安のある状況だが、美しい菜の花に包まれて、入学式ができた。入学式を迎える度、16年前の開校を思い出す。静岡県から、「21年ぶりの新設、私立高校である。よい学校にしてください。」と励まされた。「よい学校」とは、在校生や卒業生が、心から愛着と誇りを持てる学校であり、地域の信頼を得て文化の華を咲かせて、そこで学ぶ人が心豊かに育ち、地元に貢献できる学校だ。日々、生徒と教職員が、共に作り上げていく掛け替えのない学校にしたい。これから3年間、ともに頑張ろう。
〈校長式辞から〉
社会全体が厳しくコロナの影響を受ける中で、新入生は、中学校の3年間、本当によく頑張ってきた。改めて、感心の思いを強くしている。高等学校では、自立に向けてこれからを見据え、目的意識をもって意欲的に努力すること求められる。将来への夢や希望を実現するために、より具体的な進路開拓を視野に、これまでとはワンランク上の試練の場に立つことになる。それは、自分自身を見つめ、これまで自分が気づけないでいる「可能性」や自分の「持ち味」などを発見し、自ら大きく育っていく道程でもある。「自分には、こんなところもあったのか。」と、「自分」をより深く知っていく喜びは、大きい。その喜びを得るために、自分のペースで、一歩ずつ、一つずつ学べ。商業の勉強でも、行事や部活動などで友だちと一緒に汗を流す中でも、自分の中に眠っている、才能や資質を掘り当てよ。
歌人俵万智さんは、「制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている」と詠んでいる。今日、下ろしたての制服に身を包んでいる新入生は、、自らの成長を見越して、「高校3か年」という未来の時間を纏っている。今日、この瞬間からきちんとした考えを持って誠実に行動し、努力せよ。