お知らせ

お知らせ

2025.9.1

さぁ、2学期。ネジを巻いて臨もう。-2学期始業式-

 9月1日(月)、第2学期の始業式を行いました。
 猛暑続きのため、今回も一部オンライン実施です。校長から、ちょっと古い?昭和の映画「男はつらいよ」に触れながら、「勉強と学校」の意義を踏まえて、2学期の始業に相応しい「ネジ」を巻こうという話がありました。
〈校長式辞から〉
 パラダイスな夏休みから一転し、ちょっとツライ今日を迎えた人がいるかも知れない。「ネジを巻く」という慣用句がある。ネジとは「ゼンマイ」のことだ。啓陽高校全体がネジを巻く機会の一つが、この始業式だ。言葉どおりに行動し、本来の「動き」を取り戻そう。皆は、何のために勉強し、何のために学校へやって来るのか? その質問の答えを持ち合わせていない啓陽生のために話をする。
今年の夏は、「戦後80年」。「昭和100年」という言葉もよく聞いた。その「昭和」の100年は、清徳学園の歴史とピッタリと重なる。昭和を代表する映画の一つに、「世界最長映画シリーズ」としてギネス認定されている、「男はつらいよ」がある。BSでも報じられている。50近い作品がシリーズとなり、「昭和」の人で知らない人はいない。
-主人公、寅さんの人となり他、映画の決まりきった展開等は略-
ある時、学校ではちょっと冴えない、満男という名前の中学生の甥っ子から寅さんが、「なぜ勉強するのか?」と聞かれたことがあった。寅さんは、「困ったことがあっ た時、勉強していないと、『一か八か』とか、その時の気分で決めるより仕方ない。ところが勉強したヤツは、自分の頭で、きちんと筋道を立てて、『はて、こういうときはどうしたらいいか?』と考えることができる。だから、その時のために勉強する。」と答えたシーンがあった。
 また、ある時、満男から、「人間は、何のために生きるのか?」と聞かれたことがあった。それに、「生きていると、『あぁ、生まれてきて良かったな』って思うことがある。そのために生きている。満男、お前にもそんな時が来る。」と答えたことがあった。「生まれてきて良かったと思える。その一瞬のために人間は生きている。」と、こんな主旨のことだったと記憶している。
「勉強」と「生きる」ということに係わる重い質問に、寅さんの答えは、筋道を立 てたものにはなっていないが、ずっと私も、この答えに惹かれてきた。2学期の始業式に臨む啓陽生の中に、この二つの問い掛けに答えを持ち合わせていないという人がいたら、当面、自分の答えが用意できるまで、「寅さん流」でやっていったら良い。それだけでも十分だ。
 さぁ、新鮮な第2学期、話の枕としたように、それに相応しい「ネジ」を巻こう。困ったことがあった時、筋道を立てて考えられるように、「勉強」を大切にしていこう。さらにまた、啓陽生の誰もが、授業、検定試験、また学校行事、部活動などで、「学校へやってきて良かったなぁ」と感じるような一瞬に、幾つも出会えることを期待している。

 終業式に引き続き、1学期、顕著な活躍をした生徒の表彰がありました。
〇県高等学校生徒商業研究発表大会  優良賞 3年生 大場雅斗(代表)
〇マイクロソフトオフィススペシャリスト エクセル2019 アソシエイト表彰
                             2年生 青木日那多
                             2年生 三橋飛雄馬
〇日本商工会議所 簿記検定 3級合格                1年生 中尾瞭太

その後、9月6日(土)に行われる「第75回静岡県商業科実務競技会」に出場する生徒の壮行会を行いました。簿記・珠算電卓、ワープロ、情報処理、商業デザイン、6競技の選手を前に、各顧問から競技内容の紹介と順位目標等について説明がありました。
理事長からの激励の言葉を受けた後、選手を代表して3年生の榊原さん(簿記部)が、「入賞できるように頑張ってきます。」と競技に臨む決意を述べました。