2024.9.13
就職試験も団体戦 -就職試験壮行会-
いよいよ始まる就職試験(9/16(月)解禁)。
9月13日(金)、多目的ホールで就職試験壮行会を行いました。進学者を含む3年生全員が参加し、104人の就職希望者に校長から壮行の言葉がありました。
会場には、普段にない緊張感が漂っていて、何れの生徒も引き締まった表情で、話に耳を傾けました。
就職者を代表して、花澤小春さんは、「学習してきたこと、練習してきたことを活かし、企業様に『是非、採用したい』と、選んでいただけるような姿勢で頑張ってきます。」と力強い挨拶がありました。
猛暑の夏を制して頑張ってきた今こそ、学年が一致団結する時です。皆さんの健闘を祈っています。
〈校長壮行の言葉から〉
炎暑の夏、皆の就職準備があった。オリンピックがあった。メダルの数よりも、トップアスリートがどんな姿勢でレースに臨むかに関心があった。インタビューは、レース前であったりレース後であったりだが、共通していることは、何れの選手も「気持ち」の持ち方について話していたことだ。「楽しんでやりたい」、「普段の気持ちでやれば、結果が付いて来る」、「やれることは全部やってきた。開き直ってやったことが、結果につながった」、「後悔しないように頑張った」など、いずれも「気持ち」の持ち方に係るものだった。
古くから勝負に勝つには三つの要素があると考えられてきた。就職試験も戦いの一つと考えてよいところがある。昔の人は、「戦い」に勝つには、まず一つは「運」。天が決める運。「運がいい」と言う時の運だ。次は、「地の利」だ。敵に対してどんな立ち位置で戦えるかということだ。山を背にしているのか海を背にしているのか、風下か風上かなど、戦う相手との位置関係が、勝負には大事だということだ。三つ目は、人の和と言うことだ。皆が協力して、力を合わせてやるということだ。組織力とも言えようが、それを力とするには、戦いに臨む一人ひとりの気持ちがしっかりしていて、それが一つになったときの強さを表現したものだ。そんなことが中国の古い本に書かれている。
皆は、就職試験と言う「戦い」に出る。試験に臨む「気持ち」を整理して、自分なりのやり方で落ち着けて臨むとよい。今までやってきたことが、自然とできるように、自分の気持ちが落ち着くようコントロールすることが肝心だ。
相撲取りが、最後の仕切りの中で、顔や頭を腹、足などをバンバンたたいて、「お前、しっかりやれ。いいか、お前」とばかりに自らを激励しているのも、ことに臨む「気持ち」が大事だと考えた上での行動だ。気持ちで負けないよう頑張って来い。