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「記憶」に残る言葉との出会いが楽しみです ー1学期終業式ー

[お知らせ] 2021/07/21

7月21日(水)、1学期の終業式を行いました。終業式は感染症の対策として2部に分散して行い、気持ちを引き締めて臨む様子が窺えました。
 
暑い体育館でしたが、熱中症にも十分配慮した中で、1学期の締めくくりにふさわしい態度で話を聞きました。
 
〈校長式辞から〉
この1学期も、感染拡大防止のため、色々な場面で「正しい判断」が求められた。昨年8月、中学3年生、現在の高校1年生に向けた第1回の体験入学が中止となった。当時の生活にはピリピリ感があった。1年経った現在、感染力の強い変異ウイルスの蔓延が明らかとなり、さらに厳しい状況が続くと言ってよい。
 
いよいよオリンピックが始まる。オリンピックは「平和の祭典」だ。それを思う時、三つのニュース映像が想起される。一つは、ヨーロッパの戦争指導者が、民衆を前に演説する映像だ。次は、日本の「学徒出陣」。三つめは先の東京オリンピックの開会式の場面だ。三つに共通することは、そこに万を超える人々がいて、熱気と興奮に満ち、ある感動に溢れるというところだ。明らかに違うのは、先の二つは、人間を戦争に駆り立てるものであり、オリンピックはまさしく「平和の祭典」であるということだ。学徒出陣のあった神宮外苑競技場は、その後、国立競技場となり、新国立競技場となっている。
 
小2の時、その開会式を小さなブラウン管テレビで見た。当時、アナウンサーが感動と興奮を抑えた声で、秋、10月10日、現在の「体育の日」に開会した様子を、「世界中の青空を全部持ってきたような、素晴らしい秋日和でございます。」と伝えている。そして式が進む中、ここ浜松を飛び立った、航空自衛隊浜松北基地所属のブルーインパルス5機が飛来して、日本の青空に五輪の輪を描くというアクロバットをやってのけた。当時の様子を知る方は、「開会式が行われる前、浜松の空で何度も練習していたのが思い出されます。最初は直線だった飛行機雲が、日を追うごとに曲線になり、円になり、五輪の輪が完成した時は、子どもながらに鳥肌が立ちました。」と、回想している。
 
コロナで、無観客の開会式だ。世界中から集まった選手が、お国柄が表現されたユニフォームや民族衣装を身にまとって行進する姿を見ながら、「平和の有難み」を実感してほしい。また、オリンピックが閉じられる8月は、日本人が、「二度と戦争はしない」と世界に約束した月でもある。
 
オリンピックの記憶の中に、有森裕子さんというマラソンランナーが残した言葉がある。現在もスポーツコメンテーターとして活躍中だ。その有森さんは、バルセロナとアトランタの大会で、連続してメダルを獲得した。そのインタビューで、「初めて、自分で自分を褒めて上げたいと思います。」と言っている。これほど素直に喜び一杯の気持ちを表した言葉はない。後日、「上げる」の遣い方が話題となったが、そんなことはどうでもよく、むしろ「上げる」の方が、有森さんの偉業にはピッタリだ。
 
オリンピックがある度、メダルの数、色、記録よりも、その道を究めたアスリートが、どんな言葉を発し、記憶に残せるかを楽しみにしている。
因みに有森さんは、こうも言っている。「自分が強いという自覚は全くなく、他人より優れた才能を持っていると思ったこともない。ただ、唯一思うことは、他人よりも頑張れるという意識だ。自分の良さである『常に頑張れる自分』をアトランタの大会でもう一度確認できたからこそ、納得のいくレースができたのだ。」。また、走り終わった直後、「ホッとしている自分はいるけど、はしゃぐ自分はいないし、舞い上がるものもない。次に何をするか。次はどうあるべきかを考えている自分がいるだけです。」とも。
 
この1学期、啓陽生の皆に、「自分を褒めて上げたい」ことは、幾つあったか。授業、検定試験、部活動、行事、出席、健康、安全な学校生活…。クラス担任は、皆がしてきたであろうその頑張りを知っているはずだ。夏の三者面談では、自分で自分を褒めて上げたくなるような良い点を、担任に話して貰うとよい。それができそうにないなら、担任に「先生、私のよいところは、どこ? 褒めてよ。」とでもねだってみるがよい。そうした面談の結果をこの夏の充実と、2学期以降の自らの成長に繋げよう。
 
 
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